20090701

頭痛・悪寒・鼻水・くしゃみ・関節痛。
うっかり風邪を引いてしまった。

先週からの暗室作業で不摂生をしすぎたのが原因らしい。
こんな時に作業を進めてもミスばかりしてしまうので、二日ばかりゴロゴロと横になってすごした。

うちにはテレビがないし、本を読むのもだるい。かといって延々と眠り続けることもできない。布団の上でぼんやりと天井を見上げる。
少し良くなってきて、パソコンの電源を入れる。

ピナ・バウシュさんの訃報。

ダンサーであり振り付け師でもあるピナ・バウシュさんは、過去に一度だけ会ったことがある。8年くらい前、バーテンダーをしていた頃に働いていた店にいらした。

シャンパンベースのカクテルを召し上がったと記憶している。本当に美しいたたずまいの人だった。ただそこにいるだけでまわりの空気を優しく包む。カクテルが一筋の糸になってピナさんと一体化してるようだった。笑顔が素敵だった。

その日は他にお客さんもいなかったし時間も少し遅かったこともあって、お帰りになるときにピナさんとお連れの方とバーのオーナーの三人で記念撮影をすることになった。当時買ったばかりのライカM3を更衣室から急いで取ってきて興奮しながら何枚かシャッターを切った。ピナさんは3人なかで一番小柄だったけど、一番存在感があった。強くて柔らかい存在感。写真の出来は少しぶれて今ひとつだったけど、それでもその時の楽しい雰囲気が写っていた。

あのピナ・バウシュさんが亡くなった。
ダンサーや振り付け師としてのピナさんをよく知っているわけではないけど、数時間ながらカウンターを挟んで接客させてもらい撮影もした。元バーテンダーとしてかつてのお客さんが、写真家としてかつての被写体の人が亡くなった事を知ったのはピナさんが初めてだ。

そのことがジワジワと胸を締め付ける。

誰かの死は自分の生を問うてくる。
時間が有限であることを突きつけてくる。

寝てる場合じゃない気がしてきた。
今取り組んでいる作品は遺作になる可能性があるし、誰かのポートレートは遺影になる可能性がある。中途半端な事は出来ない。下手であってはならないし、少なくとも手を抜いてはいけない。
撮影もプリントも丁寧に、相手に畏敬の念を持って。

残された者がやるべきは、ちゃんと生きること。前に進むこと。

ピナ・バウシュさんのご冥福を心から祈ります。

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20090628

連日暗室にこもってプリント作業。
家をでるのはコンビニに食料を買いに行くときだけ。

何枚も何枚も同じカットをプリントして、最終的なイメージに近づけていく。長時間、暗い部屋で作業すると妙な興奮状態になる。たぶん何かの脳内物質が分泌されているんだと思う。気付いたらほとんど何も食べずに十数時間ぶっつづけで作業してしまうので、その後ぐったりと疲れる。

あまり集中しすぎると瞳孔が開きすぎるのか、あとで明るい部屋でチェックすると仕上がりが狙いよりも濃くなっていてやり直さなければいけないことが多い。ほどよい集中と緊張をキープすること、それが難しいけど重要だ。

ようやく全体の3分の2がプリントできた。あと少しだ。

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20090614

写真展の案内状ができた。

急に実感がわいてきた。
印刷された1500枚が都内を中心にあちこちに配置される。
できるだけたくさんの人に見てほしい。
足を運んでもらっただけの写真にできるように残り時間は追い込みだ。


写真展タイトル「女性の美しさについての考察」

2009年 7月 14日(火) ~ 19日(日)

12:00~19:00 (最終日は16:00 close)

Roonee 247 photography
東京都新宿区四谷4-11 みすずビル1F (地図)

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