モデルになってくれた人の中で希望者に展示作品を送った。
写真の顔を見て撮影の状況を思いだしながら便箋にメッセージを書く。写真についたホコリを丁寧に払って封筒に入れて住所を書く。たったこれだけの作業なんだけど終った後どっと疲れていた。たぶんかなり集中していたんだと思う。
お世話になった数人の人にお礼状も書いたし、ちょっとしたあいさつまわりもすんだ。
これで今回の写真展は全て終了。ほっとした。
ここであまり気を抜きすぎると腰が重くなるので、早速次の制作にとりかかりたいところ。とりあえず一番近いのは2010年初めに4人展がある。4人展だから一人あたりのスペースも狭いし労力も4分の1、というわけにはいかない。展示枚数が少なくなる分、しっかりと力のある作品に仕上げたい。
おぼろげに構想はあるのだけど、まだ一枚も撮っていないからなんともイメージがはっきりしない。いつものようにテーブルにカメラをずらっと並べて一つ一つ手にとる。ノートをめくり現像データをながめたり、書きとめたキーワードを読んで腕組みをする。
こうやって考えている時も楽しい。
20090730
二泊三日で上海に行ってきた。ひさしぶりの仕事。
今の仕事のおかげでずいぶんいろいろな国に行かせてもらっている。パスポートはスタンプで一杯になり、少し前にページを増やした。中国を中心にアジアが多いけど、フランスやイタリア・オーストラリアやメキシコにも行った
責任が重い仕事で緊張を強いられる場面も多いけど、作業そのものは難しいものではない。自由時間には観光したり写真を撮り歩いたりできるので、ここ数年楽しんでやってきた。
4月下旬から個展とその準備のためにしばらく休みをもらっていた。今回ひさしぶりに上海に飛んだのだけど自分の中で何かが変わっていた。街を歩いても胸が踊らないし、滞在中ずっと落ち着かなかった。イライラしていたかもしれない。
日本はひさしぶりに晴れているらしいから写真を撮りに街を歩きたいのに、自分は上海のホテルでしとしと降る雨を窓から眺めている。次の作品の構想はいくつもあって早く取り掛かりたいのに、こんなところでなにをしているんだろう。そんなことばかりが心を覆っていた。
もちろん上海にもカメラを持って行ったし、雨の止み間には人通りの多い場所をウロウロしたりもした。でも撮りたい人に一人も出会えなかった。結局シャッターは押さずじまい。もちろん上海にも魅力的な人はたくさんいるはずなのに。
意識がいま海外を向いていないんだと思う。自分が住んでいる東京であり日本で、ネイティブな言語でしっかりコミニュケートしながら写真の内容を深めていきたい。海外で通りすがりの異邦人として接するのではなく、同じ立ち位置同じ目線で日本人と対峙したい。今はそういう気分だ。