短い旅にでていた。
期限ギリギリの青春18きっぷを使って普通列車で気のむくままに。
名古屋・大阪・金沢・長野
いつものことながら宿はとらずに、朝まで飲んだりネットカフェの深夜パックを使ったり駅で野宿をしたり。もちろん昼間は町をブラブラ散歩。
旅と旅行の違いについてちょっと考えてみた。目的地に行って観光するのが旅行で、あてもなく移動を続けるのが旅だと思う。
旅行はガイドブックや旅行番組でイメージを膨らましてルートを決め、それをなぞり、記念写真という名の証拠写真を撮り、土産物を探してさまよう。これではまるで仕事のようだ。旅は無目的であればあるほどいい。ただぼんやり飽きるまで移動して腹が減ればどこかの町で適当な食事をとり、道行く人の人生や生活を想像して楽しむ。縁があれば町の人と飲んだり喋ったりするけど距離は近づけすぎない。純粋に一人になるために日常から逃げるのが旅だ。
仕事であちこちの国に行くけど、旅っぽいことをしたのは数年ぶりだ。たったの四日間だけど、頭をからっぽにできたし少し人恋しくもなった。自分が今やらなければいけないこともみえてきた。またなにか見失いそうになったら旅にでよう。
20090918
ベトナムのホーチミンに来ている。一年ぶり。
何度目かな、ここに来るのは。
ベトナムはなぜか女性の観光客が多い。早めに連休をとって旅行に来ているらしく、町にはたくさんの日本人女性が歩いている。友人同士の次に多いのが母娘の二人づれ。欧米人もよく見かけるけどカップルか友達数人の組みあわせばかり。これは国民性のようなものか。
安宿街の近くにあるホテルに泊っているので、近くを散歩するとたくさんの旅行客がウロウロしている。それを目当てに客引きする様々な商売の人も。まず多いのがバイクタクシー。エリアによるけどマッサージの客引きも多い。それからマリファナ売りや女性の斡旋。それらの客引きを断りながら川のように流れるバイクと車にぶつからないように歩くのはけっこう疲れる。蒸し暑いし。
ベトナム人はフレンドリーだ。観光客慣れしてるだけではなくて、そういう気風なんだと思う。そのへんも旅行先として好かれる要因かもしれない。カメラを向けると笑顔で応えてくれる。
ベトナムは日本人にとって基本的に旅行しやすいしいい国だとは思うんだけど、気になるのが政府のコントロールがうまくいき届いていないところ。こういうことを言っていいのかわからないけど、空港の税関で毎回のように賄賂を要求される。一応監視カメラを気にしながらも、職員みんなが精を出して賄賂を集めてまわっている。ちょっと出し渋ると数人の税関職員が集ってくる。まぁ、こっちも慣れたもんでもう驚きもしないけど。
ねっとりと肌にからみつく暑さ、マリファナ・女・賄賂。退廃の香りがする町だ。それがまた魅力なのかもしれないけど。