人の可能性に感嘆したり、がっかりしたり、そんな一日。
20101214
どうも酒を飲み過ぎたり暗室にこもったりすると日記のことを忘れるな。まぁいいか。
忘年会はけっきょく終電ギリギリまで参加してしまった。仕事仲間はおもしろい人が多いので喋りだすとキリがない。ちょっとテンション上げすぎてたかも。反省。
このところ睡眠不足をためすぎていた。仕事中に一瞬意識が飛ぶようになっていたので、今日は休みをもらった。発注の少ない引き前(友引の前日)だし、きのうのうちに申請していたのですんなり休めた。たっぷり眠ってすっきりしたところで、Tのネガを現像。プリントは何度でもやり直しがきくけど、ネガの現像は一回限り。失敗すれば取り返しがつかない。ようやく全てのネガの現像が終わった。ここまでくればひと安心。これからはラフプリントを焼いてセレクト、そして本番プリントという流れ。早く完成させてTに見てもらいたい。
暗室作業をした日はなぜかこってりしたラーメンが食べたくなる。家から歩いて3分のところにあるトンコツラーメンの店に行く。ギョーザとラーメンと味付け玉子とライス。腹一杯で苦しい。
今夜はナントカ流星群が見れるはず。ラーメン屋からの帰り道、東の空を見上げながら歩いていると雲の切れ間からシュッっと一本流れ星。願い事をするのを忘れたけど、なんかいいことありそう。
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20101218
パートナーが去っていく。
メインのフィルムだったフジのネオパンスーパープレストの製造中止が発表された。
十数年前、本格的に写真と向き合うようになった時に手にしたのがこのフィルムだった。パッケージに書かれている感度は1600。写真はまず「撮れている」ことが重要だから、粒子が小さいとか画質がどうとかよりも感度が高い方がエラいと思っていた。だから当時広島で手に入った最高感度のこのフィルムをメインにすることに決めた。
もちろん他のフィルムも試した。普通に手に入るモノクロフィルムはコピーフィルムや赤外線フィルムまで全部試したと思う。でも結局スーパープレストに戻っていった。いつのまにか愛着がわいていた。
数年前、このフィルムの長巻き缶が製造中止になって、実質の値段が倍になってからも、もちろん使い続けた。
フジは銀塩文化をこれからも守る、という旨の発表を信じていた。でもいくつかの現像液と液体定着液と印画紙、そしてフィルムが毎年すこしずつ製造を中止されてきた。
印画紙は他のメーカーに切り替えることができた。現像液は自家調合で対応した。でもフィルムだけは自分でなんとかすることができない。代わりになる近い特性のフィルムが見あたらない。
このフィルムは箱には1600と書いてあるけど、テストしてみるとどうやってもギリギリISO800、安心して使える感度はISO400だ。だからずいぶん前からISO400で使ってきた。ならばプレストの400でもいいじゃないか、という声が聞こえてきそうだけどそれは全く違う。プレストの400は実効感度がもっと低いし(320か200くらい?)、コントラストの出方が違う。もちろん感度をもっとあげて使ってもハイライトが飛びにくい。つまり軟らかいフィルムなのだ。
現像液をこのフィルム用にいろいろカスタマイズして、ようやく自分好みのレシピができていたところだった。手に入らなくなったものは仕方ないから他のフィルムに切り替えるしかないんだけど、テストには膨大な時間と手間がかかる。ちょっと途方に暮れている。
とりあえず1月のLine展用に店頭在庫を買い占めるか。いや、すでに売り切れているかもしれない。知り合いの何人かの写真家もこのフィルムをメインで使っているはずだ。もう手に入らないのならどうしよう。
いや、手間の問題もあるけど、長年のパートナーを失ったショックの方がでかい。たくさんの人を撮ってきたし、何十回も国境を一緒に越えてきた。大事な写真はいつもこのフィルムで撮ってきた。急に去るなんてさみしいじゃないか。
もういっそのことデジタルへ移行しようか。
いや、まだそこまで頭が切り替わらない。
どうしよう。ウジウジと考えこんでてしまう。